ここ数日、列島は寒波に覆われ 日本海側で大雪が続いています。

長く続く西高東低の冬型気圧配置( 2017年1月15日12時)と 風の流れるイメージ
そのイメージをわかりやすくしめしてくれているのが

earth.nullschool.netというサイトにある地上付近の風の動き(1月15日12時)

この流れにのって、 日本海で発生した筋状雲が押し寄せて日本海側で多量の雪を降らし続けています。15日12時 (赤い矢印はカルマン渦)

12時の高解像度ナウキャスト(降水強度)
約5,500m上空の気圧配置と気温の状態は

超一級の寒気! (1月15日09時)
この様子が

風の流れと気温(色)で表わされたものも earth.nullschool.net にあります。
気象可視画像の→に示した カルマン渦を拡大したものが

済州島を川の小岩のようにして 生まれている渦と雲の様子(11時、12時、13時)。
多雪地帯の山岳部では、 この数日に多くの新しい雪が積もっています。
これからしばらく、 危険な面発生表層雪崩が起きやすくなるので
雪崩れ斜面に入らないこと、 積雪不安定度を見極めて 行動することが 求められます。
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ここ数年、 気象講座を開く機会が増えましたが
寒くなり始めたこれから増える 秋山遭難に備えるべく セミナーを行いました。


天気のことを理解するためには、 天気図に親しんで
風や 天気のイメージができると 天気変化の全体像がつかみやすくなります。

過去にあった 遭難( 低体温症や雪崩 )を 天気図と照らし合わせて その原因を考えます。
もっと古い記録も ピックアップしましたが、 以前は 低体温症と言わずに 凍死(疲労凍死)と言うのが一般的でした。

10月に入ると、 気温の変動が大きくなり、 徐々に低温化に向かいます。

低気圧が通過後は、 大陸の高気圧が 張り出し (初冬までは一時的)
西高東低の冬型に なることが多く、 寒気が流入して、 低温の荒天になり
このとき入山(とくに高山)している登山者いると 悲惨な遭難につながる場合が過去に多くありました。
このような遭難を起こさないために

そして

求められるのは
登山日和に恵まれた すばらしい秋山を満喫するためにも
悪天予想を 的確に 把握して
危険な天候の中での 登山活動をしないことに つきます。
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昨日は秋分の日なのに
長雨の いや~な 一日でした。

22日12時の衛星可視画像
日本国中、 雨雲の下…。

22日12時の雨模様。 一日中、似たり寄ったりの状態が続きました。
秋分は 夏至から 地球が太陽の周りを 4分の1 ( 角度にして90度 )移動した 状態です。
そのちょうど 半分、夏至と秋分の中間点が 立秋。
今年の夏至(6月21日)、立秋(8月7日)、秋分(9月22日)の 地球の様子を
衛星可視画像で見てみました ( 00時、06時、12時、18時 )。

夏至の日 ( 6月21日 )

立秋の日 ( 8月7日 )

秋分の日 ( 昨日9月22日 )
気象衛星は、赤道はるか上空を 回っているので
公転軸からみた 地球の傾きとしてでなく、 太陽光の傾として 見えています。
夏至の真夜中(日本の)は、 太陽光が北極を超えてきていますが、立秋のきのうは 真っ暗です。
冬至に向かう これからは、 南極の方に 太陽の光が 漏れ出してくるように見えてきます。
朝6時と夜6時は
地球の軸を中心にして 衛星と太陽が 直角のときの様子なので
地球の傾きを感じることができると思います。
※ 画像は気象庁発表資料より
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