深山訓練キャンプ in 三峰川 Ⅳ
20日 その2
林道の途中には「捜索犬の訓練」として強化できるいろいろな「地の利」が存在しています。
「可能な体験はできる限り沢山」を意識しながら、興味津々の犬たちを「楽しく」誘導することが可能です。
林道から急な崖を隔てて三峰川の清流が見渡せる場所に着きました。
何故か犬たちは「そわそわ」して、川の流れを意識し始めました。水を好きになったレトリバー犬が示す動作ですが、崖を降りなければその「楽しさ」に触れることはできません。
しかし、見かけは「危なっかしい」崖でも、意外と降りることができてしまうものです。
野生動物的運動神経が目覚めれば… 「どうってことない」のですが、ほとんどのハンドラーは、その行動を促す術を知らないだけのようです。
ちょっとしたキッカケと度胸と… そして足腰バランスで、その「価値ある行動」を促すことが可能です。
ハンドラーが犬たちとうまく行動できれば… 持てる能力を次々と目覚めさせることができる… かもしれません。
石垣や急な斜面をも、登らせたり、併行して歩かせたり… 行動力アップにつなげることもできます。
この場合、臭いを求めた捜索行動とは違うので、「勝手に」ではなく、「指示に従って」が基本です。
いろいろと楽しい体験を積みながら、林道を奥へ奥へと進みます。
林道脇に、沢水でできた大きな水溜りがありました。
水大好きな犬は泳がずにはいられません。
まだあまり泳ぎ慣れしていない犬も、気持ち良さそうに泳ぐ犬を見てじっとしていられません。
この林道には、500m置きに基点からの距離が記されています。
地形図読本が基本ですが、林道をどれだけ歩いたか知るのに便利です。
塩見岳登山ルートのある大黒橋を過ぎ、ようやく荒川出合の河原に到着しました。
今日の予定はここまで。
このあとは清流の中でしばし遊び、そして往路を戻ります。