チャンスは?
チャンスは6歳9ヶ月、もうそんなに若いとはいえなくなってきました。
でもまぁ、このくらいの運動量なら「好きこそものの」で大丈夫でしょう…。

「どこだ~」「どこだ~」…
チャンスには、わざとヘルパーの臭いがとりにくい風上や側面のエリアを捜索させてから、徐々に臭いの断片をとらえられるエリアに移動させました。

まだヘルパーの風上ですが、岩付近に臭いを感じて登りました。
この岩、先ほどまで他の犬の撮影をするためにハンドラーである私が居た場所です。その臭いを感じて確認したと思いますが、もしかしたら、地形的にヘルパーの臭いの一部が漂ってきたのかも知れません。
ところで、この写真… 背景の倒木が串のようで… 「串刺しチャンス」に見えませんか?
さて

ヘルパーの風下~側面エリアで臭いを感じ、流木の堆積したエリアに向かって行きました。
やはり、ヘルパーの潜む位置(↓)の風下側の堆積流木帯を気にし始めました。
風の流れは、写真右奥から左手前にゆるく流れています。

臭いが漂い、溜まっていると思われる流木の山を探ります。なかなか「掴み所」のない臭いを感じていることと思います。

臭いを確認するために「上に登ってみる」という行動は、今までにもたくさん見てきました。
実はこの動作、解体瓦礫捜索訓練(捜索行動と臭いの流れ や瓦礫突破(上での行動))で見られた臭いに対する反応や行動とよく似ています。

上に登って、臭いの断片が右から流れてくることを感じ取ったのか、上では不明瞭になった臭いを下る過程で流れてくる臭いとして感じ取ったのか…
流木山を降りて、そのまま右の流木帯(ヘルパーの潜む)へス~と移動していきました。
そして… 発見、咆哮。

発見のご褒美は「人(犬)のボール」でしたが、「人のものの方が好き」というチャンスは満足、満足。
探すの大好き、探すの楽しい、探すの面白い、探さずにはいられない・・・ そんな気力と体力がある限り、捜索犬の仕事はまだまだ続けられそうです。