全国雪崩講習会 4
講習会の準備で、11日に雪庇の掘り出しとロープのフィックスどを行ないましたが、ベトベトの雪~ミゾレぎみの天気に悩まされました。
頭の中には北高型気圧配置の中、低気圧が東進してくるイメージがあったので、少しは寒気を引き寄せて雪になってくれるのでは・・・ と
多少の期待はしていましたが・・・ 裏切られました。
2月11日9時の空の様子
昨日に引き続き、上空に寒気は入っていませんでした。
山で雪を降らすような寒気が上空にありません。 3000m近い宝剣岳付近の気温はかろうじて氷点下、せいぜい -3℃まで。
標高1500m付近は、プラスの気温。 地上でも雪になるような場所は北陸東部以北です。 地上天気図だけを見れば・・・ 山は雪になりそうに思えますが・・・。
そして、夕方から夜にかけて、千畳敷では完全な雨となり、風もけっこう強く吹きました。
この日の千畳敷ホテル周辺の気温は、最高気温 1.9℃、最低気温 -0.3℃、 午前9時:+0.3℃、午後3時:+1.4℃という記録です。
2月11日夜9時の空の様子
低気圧が通過して東へ去るまで、強い風と雨が続きました。
低気圧の中心が中央アルプスの南方を通過する午後9時頃でも、上空は暖かいまま。 雨が降り続きます。
暖かいまま! 南岸低気圧が東進していきました。
現地で 0℃前後、上空も暖気(3000m付近で 0℃~-3℃、5500m付近でも -14℃前後)では・・・
雪になりません。
講習会を前に・・・ 雪質観察に恨めしい! 雨 です。