山と瓦礫と捜索犬
山の中、雪の中、瓦礫の中、鼻を使って人を探す犬がいます。 そんな「捜索犬」活動の一端と興味ある自然現象及びとっておきの写真などを紹介します。
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チャンスの三峰川(1) 
チャンスの三峰川 Ⅰ 



チャンス初めての三峰川(7年前) 



 チャンスがこの世に生を受け、初めて訪れた三峰川(みぶがわ)は、7年前のことでした。


 先輩ビンゴのあとを追いながら、ありとあらゆる自然の刺激に興奮していた頃です。


2003年5月の三峰川① BLG
 初めての川で・・・  得意になって泳ぐビンゴに、どうすることもできませんでした。


2003年5月の三峰川② BLG
 それでも、歩けるくらいの流れならば・・・。

2003年5月の三峰川③ BLG
 ちょっかいしたいのか・・・  ビンゴに近づきますが・・・。


2003年5月の三峰川④ BLG
 ビンゴにとっては 「しつこいなぁ」「うるさいゾ!」といった感じです。


2003年5月の三峰川⑤ BLG
 それでも、しつこく付き纏います。


2003年5月の三峰川⑥ BLG

 親子ではないけれど、親子のように付いてまわります。


 「どこ行くの~」 「なにするの~!」 




 今から7年3ヶ月前の2003年5月23日、若犬チャンス7ヶ月のときの三峰川でした。


 このとき、ビンゴ(10歳ちょうど)と一緒にたくさんの写真を撮りました。



 いい写真を選んで引き続きアップしたいと思います。

 ただし、デジタルではないリバーサルフィルムやダイレクトプリントしたものから拾い上げなければならないので、ちょっと時間がかかります。




チャンスの三峰川(つづく)
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三峰川再び(8) END
三峰川再び Ⅷ 



 だいぶん前にもゴルジュの底に降りて、犬たちを泳がせた場所がありましたが、流れや水の澄み具合を見て
久々に降りてみることにしました。


 もちろん、道などありません。

 犬も人も、急な斜面を下ります。 悪場に慣れていない犬にはちょっと難しいところです。



三峰川再びⅠの後半にアップした写真がその場所です。 

三峰川 20100816(29) 
 降りられれば・・・ 犬にとっての天国。


 これでもまだ 透明度は「いまいち」ですが・・・  


 大自然がつくってくれた天然のプール、水好きな犬には我慢できません。


三峰川 20100816(30) 
 レトリバーにとっては・・・   流木の刺激で、じっとしてはいられません。

三峰川 20100816(31) 
 嬉しくって、楽しくって・・・。




 十分に泳いだあと、再び林道に戻って帰路につきました。





 そして・・・


 今回最後の儀式(?)


 
 今までに数多くの犬たちを撮ってきたモデル台(岩)に ワンコを据えて・・・


三峰川 20100816(32) 

 ハイ、ポーズ!




 過去、ビンゴの時代から始めた記念撮影です。

 それらの写真は また折を見て。




三峰川再び END
三峰川再び(7)
三峰川再び Ⅶ



旨い! 

 冷たい清流に浸けておいた飲物は・・・

三峰川 20100816(23) 
 よく冷えて・・・

 良い天気、冷たい清流、程よい疲れ・・・ 大自然の中で うまさ倍増!


三峰川 20100816(24) 
 ワンコも気持ちいい!


 ゆっくり休んでから林道に戻りました。





 もちろん・・・


三峰川 20100816(25) 
 道は自分で確かめつくるもの。



三峰川 20100816(26) 
 林道を埋め尽くす小沢から放出された大量の土石の山の脇を通ります。

三峰川 20100816(27) 
 荒れた河原を見ながら林道を下流に向かいます。



三峰川 20100816(28) 
 延命水、再び。



 ここから下流、巫女淵とよばれるゴルジュ状の谷が続きます。




三峰川再び(つづく)
 
三峰川再び(6)
三峰川再び Ⅵ 



 昨年のチャンスの様子は深山訓練(三峰川Ⅷ)と動画(三峰川の思い出 Ⅳ)にアップしましたが、
その中の流木の堆積帯部分だけは去年の様子と近い状態に保存されていました。



1年前の三峰川(流木帯の捜索)
 昨年のチャンス、捜索中の写真の中の一枚です。



 そして今回 その現場・・・


三峰川 20100816(20)2

三峰川 20100816(20)
 今年の様子。 チャンスが登り歩き渡ったその流木も残っていました。


 そして、チャンスはここで

1年前の三峰川(流木帯の捜索)チャンスの動き
 隠れ役の臭いを探っていました。




 しかし 今年は・・・  いません。




 寂しいけれど、私がヘルパーになって若い犬の面倒を見ています。

三峰川 20100816(21) 
 見~つけ! 



三峰川 20100816(22)
 黒ラブも。


 発見、発見、発見~ン!

 


三峰川再び(つづく)
三峰川再び(5)
三峰川再び Ⅴ 



 かなり様子が変わった河原に降りて、昨年捜索の訓練をした近くで休みました。


 そこには小さな支流ができていて・・・



三峰川 20100816(16) 
 犬にとってはとっても幸せ!  なにしろ水が綺麗!


 この場所には岩魚もいて、何度かシュシュッと行き交う姿を目撃。

 ん~ン、どうすることもできず・・・。




 近くに

三峰川 20100816(17) 
 こんなものが・・・。


 上流から流れてきたと見られる壊れかけたコンクリート土管が 難破していました。

 覗いてみると、中に入れそう。



 そこで・・・

 中に隠れて・・・



三峰川 20100816(18) 
 発見!発見! 発見!


三峰川 20100816(19) 

 見つけたぞ~!





三峰川再び(つづく)

 
三峰川再び(4)
三峰川再び Ⅳ  



水の力の爪痕

 三峰川の林道を遡っていくといくつかの沢に出会います。


 その中で比較的大きなもの小黒沢という沢がありますが・・・

三峰川 20100816(12)  
 橋が石で埋まっていました。

 もの凄い量の水の流れで土石が流れ込んできたことを物語ります。

三峰川 20100816(13) 
 もともとあった橋とその下を流れていた水路は埋め尽くされ、橋の基部、林道の一部が削られて新しい水路ができていました。

 川を渡る橋が無い・・・ ということは、渡渉せざるを得ません。

 流れが緩く飛び石の多いところを探して渡りました。

三峰川 20100816(13)2 
 上流側の林道から見た橋と川の流れです。




 そしてしばらく進むと、昨年の最後の訓練のあとに登ったあたり(深山訓練キャンプ 三峰川Ⅸ)
に着きますが・・・


DSC01957 変貌の崖
 登った辺りの斜面が「無くなって」いました。

三峰川 20100816(14)  
 昨年、捜索訓練を行った広い河原とその周辺は見渡されますが・・・

 左岸(右側)の樹木と流木堆積物はかろうじて残り、昨年の様子をとどめていますが、それ以外の河原の状態は、手前の崖を含め様相が一変していました。


三峰川 20100816(15)  
 河原に降りて、逆から眺めたところです。


 三峰川は別名「暴れ川」とよばれる谷。 変貌の起こることはよく知っていますが・・・。




三峰川 20100816 昨年のチャンス訓練場所 

 昨年チャンスと訓練し、写真に串刺しのように写っていた岩と横たわる倒木が残っていました(深山訓練 三峰川Ⅷ)。



 流木帯もほぼ昨年のままの形で残っていました。


 懐かしと思うと同時に、寂しさを隠せません。




三峰川再び(つづく)
三峰川再び(3)
三峰川再び Ⅲ 


 三峰川の思い出Ⅱの渓流に、犬たちを降ろしました。



三峰川 20100816(8)
 今回の主役は、黒ラブとゴールデンの2頭です。


 昨年は、この大きな岩の上でビデオを回し写真を撮っていましたが・・・

1年前の三峰川(チャンス同じ場所で)
 同じ場所にチャンスの姿のあったことを思い起こします。




三峰川 20100816(9)
 今年のこの場所、かなりの水量の流れが押し寄せていました。

 行きたいけど・・・ どうしよう・・・ 


 迷える犬たち。



 意を決して・・・

三峰川 20100816(10)
 流されて行きます・・・。


三峰川 20100816(11)
 流されまいと 抵抗します。


 
 犬たちも、まだちょっと不安が先行。


 楽しんで流されるという「域」には到達していません。



 でもさすがレトリバー、2頭とも 水には目がありません。 




三峰川再び(つづく)
三峰川再び(2)
三峰川再び Ⅱ 



 林道を歩いていると大雨による傷跡がときどき現れてきます。


 たとえば

三峰川 20100816 倒木のオブジェ
 倒木によるオブジェ。


 天気が良いということは・・・ 真夏の強烈な日差しが注ぎます。


三峰川 20100816 真夏の木漏れ日林道

 しかし、ほどよい樹林で覆われた部分もあって、木漏れ日の中、涼しく気持ちのよい場所もたくさん。



 そして・・・



巫女淵の滝


三峰川 20100816 巫女淵の滝
 今まで見てきた中では一番水量が多いように感じました。

 なにしろ、橋のところまで飛沫による霧が降っくる状態です。
 ということは・・・ 落ち口近くで写真を撮ろうとすればカメラが濡れてしまいます。


 過去には・・・ 

巫女滝での撮影模様(2003、2004年)
 こんな状態でビンゴとチャンスを撮影していました。 

 そして

巫女滝で(チャンスとビンゴ 2003~2004年)
 2003年5月と2004年7月のチャンスとビンゴ



 昨年も巫女淵の滝のモデル犬のように、チャンスたちを撮影しています。


 しかし、今回の水量と水飛沫ではちょっと無理。  残念!





巫女淵の延命水 



 動画巫女淵の延命水でも紹介した湧水へ。


三峰川 20100816(7)


 過去にはチャンスも・・・

延命水で(4年前と1年前のチャンス)
 4年前のチャンス(3歳9ヶ月)と昨年のチャンス(6歳9ヶ月)。





 延命水をあとに林道を遡り、昨年下降した急斜面を今年も降りてみました。



三峰川再び(つづく)
 
三峰川再び(1)
三峰川再び Ⅰ 



 昨年の夏まで、チャンスやビンゴを連れて何度も訪れ、思い出の詰まった三峰川(みぶがわ)深山訓練キャンプ三峰川の思い出)。


 チャンスのいない今年はなかなか行く気になれませんでしたが、「行きたい!」という犬たちのために
16日に行ってきました。



三峰川 20100816 (1)
 天気は上々・・・  しかし、この夏の豪雨と増水で至る所にその傷跡が・・・。


三峰川 20100816(2)
 運良く、ここ数日の晴天で川の水も澄み、青く美しい三峰川に対面することができました。


三峰川 20100816(3)
 水量が多いということは、雨の多かったことを物語っています。



三峰川 20100816(4)
 秘境のような 美しい渓谷にも再会できました。


三峰川 20100816(5)
 こんな素晴らしいところで!

三峰川 20100816(6)
 
 犬たちも最高!




 チャンスも・・・ 来たかったね。




三峰川再び(つづく)
逆!飛行機雲
逆!飛行機雲




 8月10日の夕方近く、所用で多摩川の河川敷付近にいました。


 九州の西を北上する台風 号の間接的な影響で空には積雲の列が次々と流れてくる状態でした。


 こんな、ちょっと興味をそそる空模様や雲模様のときは・・・

 できるだけ写真に収めるようにしています。


20100810の空①
 8月10日の空模様です(世田谷区二子玉川付近 15時37分)。


 そしてそれからしばらくあとに、上空を移動するジェット機の音を聞きました。


 その後、ふと空を眺めると・・・


20100810の空②
 「あっ! 逆飛行機雲じゃないか~?」    (15時53分)

 そのとき逆飛行機雲という名称のあることを知りませんでしたが、咄嗟にその名前が自然に浮かんできました。


20100810の空③
 まさに、飛行機雲の逆、白黒反転、ネガ状態の飛行機雲(?)。  飛行機雲の金型と言った方がよいかも。



20100810の空④
 低層雲がたくさん移動している状態なので、漠然と見ていると気づかずに見過ごしてしまうような空模様の中に現れました。


 この逆飛行機雲のある高さは、ジェット機の飛ぶ 8000m以上で、券積雲状の中をジェット機が通過して生まれたようです。

 こういう現象があるとは聞いていましたが、実際に見るのは初めてです。



20100810の空⑤
 時間とともに、上空の風の流れに沿って移動しながら、ジェット機飛行の軌跡は変化していきました(15時57分)。

 写真を見るまで気づきませんでしたが、もう一本(もう1機)の逆飛行機雲が写っていました。


20100810の空⑥
 さらに時間を経て(16時02分)、逆飛行機雲(軌跡)は巻積雲の中に溶け込んでいくように見えました。


20100810の空⑦

 それでも、軌跡の影響は雲の中に長く印されつづけていました(16時06分)。

 地震雲だ・・・なんて でもそうでしたが、ジェット機で乱された上空の気流の影響は、けっこう長く、広範囲に影響を与え続けるようです。





 ちょっと珍しい 現象を目にして

 また ほんの ちょっと 嬉しくなりました。






三峰川の思い出(4) END
三峰川の思い出 Ⅳ 



 チャンスの三峰川、思い出再び・・・ です。


 深山訓練キャンプ「チャンスは?」で、三峰川周辺を使った捜索訓練を行いましたが、そのときの写真はビデオを回しながらのものでした。

 そのため、ときどきチャンスが画面からそれてしまっていますが・・・


 そのときの模様を

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 そして・・・

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 元気で 健気で・・・


 楽しかったね!




三峰川の思い出(4) END
天上に舞うアルプスの高山蝶(2)
天上に舞うアルプスの高山蝶 Ⅱ 




舞うときと舞わないとき


 高山蝶の多くは日の出ているときに活発に飛び回り、日が陰ったり、気温が低くなると飛ばずにどこかに潜んでいることが一般的です。


 夏山でも、朝の気温は低く、ミヤマモンキチョウが飛び回るようになるのは太陽が大分高く上がってきてからです。


 朝日は当たっているのにまだ気温が低いとき・・・


夏の高山蝶⑦ 朝の岩の上で(ミヤマモンキ♂)
 こんな姿を目にする機会を得ました。 朝日の当たる岩場に黄色いミヤマモンキチョウが・・・  

 そ~と 近づいてみると

夏の高山蝶⑦ 朝の岩の上で(ミヤマモンキ♂)アップ
 岩にとりつき、翅を斜めにして日差しを浴びています。                  Photo.1996.7.28 蝶ヶ岳
 

 活動できるまで、体温を暖めているといわれています。


 そして、活動できるようになると

夏の高山蝶⑧ 吸蜜し(ヤマモンキ♂)
 蜜を求めて飛び回り、花に止ります。                       Photo.1996.7.27 蝶ヶ岳
  
夏の高山蝶⑨ 吸蜜し(ヤマモンキ♀)
 もちろんメスも、蜜を求めて・・・。                           Photo.1996.7.28 蝶ヶ岳

 
 そしてまた

夏の高山蝶⑩ 求愛し
 オスとメスが飛び交う求愛活動も見られるようになります。                 Photo.1999.8.9 蝶ヶ岳



 そして再び蜜を求めて・・・

夏の高山蝶⑪ また吸蜜し(ミヤマモンキ♂)
                                               Photo.1994.7.17 常念岳

 日が傾き夕刻が近づくと、飛ぶことをやめて休むことが多くなります。

夏の高山蝶⑫ ハイマツの中で休むミヤマモンキ♂
 這松帯は彼ら彼女らにとっては良い休息場、ねぐらになるようです。                    Photo.1994.7.17 常念岳  


 日中でも、ガスが出て日が陰るとやはり飛ぶのを止めて、休む姿が見られます。

夏の高山蝶⑬ ハイマツで休止中のミヤマモンキ♂
                                                Photo.1994.7.17 常念岳
 
 休んでいるときも撮影のチャンスですが、実はそこに近づくことが容易ではありません。


 止まっている枝に振動を与えず、這松帯の中をそ~と移動することの難しさ・・・。

 さらに、アプローチしている間に陽が出てきて飛び立ってしまう・・・   ということも。





 自然の生き物に、こちらが希望するモデルを演じてもらうことは不可能です。

 生きている姿、生きている行動、それぞれの自然そのままの姿をいかにカッコよく捉えるか・・・



 体力と気力と意気込みと・・・ 

 そしてそれに「運」が加わって成し遂げられる、ほんの「一瞬」の出来事、自然の中の生態切り抜き模様でした。






 
天上に舞うアルプスの高山蝶(1)
天上に舞うアルプスの高山蝶 Ⅰ 




 今夏のアルプスは・・・  天気も安定して夏空が広がり・・・


 あ~ たまには行きたい!



 記録を調べてみると、夏の北アルプスの頂に立ったのは11年前の蝶ヶ岳が最後でした。

 捜索犬に関わるようになってからは・・・

 雪崩捜索のときと雪崩講習会を除いてアルプスに足を踏み入れていませんでした。


 11年前までの数年間は、高山蝶の撮影を目的に何度か訪れていました。

 さらにそれ以前は、純粋に岩や雪を楽しむ登山として・・・。




 ところで、高山蝶とよばれるいくつかの代表は

夏の高山蝶①  生息環境 
 こんなアルプスの天上の世界に棲んでいます。                        


 そして、その代表一つがミヤマモンキチョウと呼ばれるシロチョウの仲間です。

 日本各地にいるモンキチョウに少し似ていますが、それよりも小柄で洗練された清楚な雰囲気を感じます。


夏の高山蝶② コイワカガミで吸蜜中のミヤマモンキ♂
 7月中旬から8月上旬にかけて、高山植物の花に蜜を求めて飛び回ります。                 Photo. 1996.7.28 蝶ヶ岳

 写真はコイワカガミというピンク色の花で吸蜜するミヤマモンチョウの♂です。 



 時々飛んでやってくる場所を見定めて、その付近でカメラを構えて待ち続け、蝶が花にとまりそうな仕草を見たら急いで近づき、
手動でピントを合わせ続けながらそっと近づき、可能な限り構図も気にしつつ、必死にシャッターを切る・・・
の繰り返しでした。

 なにしろ、フィルムの枚数は36枚限り・・・ 
 待機しているときに残数が10枚を切っている場合は、余計な撮影をして終わらせ、 新しいフィルムを入れ替える・・・
 といったこともやっていました。

 そしてこの頃は、望遠マクロ付カメラと接写のできる広角をつけたカメラの2台を持ち歩きながら、斜面を走り、登り、下り、跳んで、横切って・・・

 かなりハードな撮影行をやっていました。


夏の高山蝶③ 飛翔するミヤマモンキ♂
 何しろ相手は、飛んで移動する身軽な存在・・・                   Photo. 1996.7.28 蝶ヶ岳


 それでも、運良く、見栄えのする構図に収まってシャッターを切ることができれば・・・ 

夏の高山蝶④ キバナシャクナゲで吸蜜中のミヤマモンキ♂
 キバナシャクナゲで吸蜜するミヤマモンキチョウ♂                Photo. 1996.7.28 蝶ヶ岳

 「ヤッター」と心の中で叫んでいました。


 しかし、うまく撮れたかどうか・・・   現在のようにすぐ確認することはできません。

 下界に降りてラボで現像してもらうまでわからないのです。


 期待と楽しみと不安は 後に・・・ の時代でした。


夏の高山蝶⑥ ミヤマダイコンソウで吸蜜中のミヤマモンキ♀
 ミヤマダイコンソウの花で吸蜜するミヤマモンキチョウの♀。 メスは白地です。    Photo. 1994.7.17 常念岳



 さんざん走り回って、いいカットが撮れた感触をいくつか得ることができれば・・・ 



 まずは大成功でした。


 ※ アップされている写真は、リバーサルフィルムで撮影されたものをダイレクトプリントし、さらにそれをスキャナーで取り込んだもので、原版より画質がかなり落ちています。
アゲハたちの吸水場面
アゲハたちの吸水




 蝶たちの写真を真面目に撮っていたといっても、フィルム撮影の時代。

 どんなに根を詰めて撮ろうと頑張っても、36枚でフィルムを入れ替えなければなりません。


 いい場面に遭遇したときに限って、残り数枚ということも多々あり、貴重なチャンスを逃してして悔しい思いをしたこともあります。

 フィルムを交換しながら、移動する蝶に目をやり、また装着する手元に目をやり・・・

 その間に遠くへ行ってしまったり、見失ったりすることもありました。

 しかし今はデジカメの時代、チャンスを掴むか逃すかは撮影者の注意力次第と言えそうです。


 とはいえ、アゲハ類の吸水は同じ場所付近で長く留まってくれるので、フィルム時代でも撮影しやすい場面でした。


ミヤマカラスアゲハの吸水(1992.8.14 魚川市大所川)
 プリントした写真からのものなので、ストレートなデジタル写真よりやや甘いですが、
夏の山間地でよく見られるミヤマカラスアゲハの吸水場面です。                             Photo. 1992.8.14  糸魚川市


 時にはたくさんの集団で吸水していることもあります。もちろん、全てオスばかり。


ミヤマカラスアゲハの吸水(1992.8.12 立山川)
 カラスと名づけられていますが、カラスよりずっときれいな翅をしています。      Photo. 1992.8.12  富山県立山町




モンキアゲハの吸水(1993.6.13 奄美大島小湊)
 モンキアゲハの吸水。                                        Photo. 1993.6.13 奄美大島小湊     


 このアングル、ファインダーでしか見れないカメラの時代、地面にへばりつかなければ撮れません。 

 結構気合を入れて撮っていました。








 
 

夏の風物詩(散水とアゲハの吸水)
夏の風物詩 散水とアゲハの吸水




 連日続く酷暑。


 こんなとき、バラや植木に水を撒くときに、その周辺に打ち水的な散水も行います。



2010.8.6 バラ周辺散水


 そうすると・・・

 たいてい、どこからともなくアゲハチョウの仲間がやってきてフワフワと舞い降り、渇いた喉を潤しはじめます。

 というのは、人間様の勝手な解釈ですが・・・



 アゲハ類の吸水する場面は、夏場によく見られる風物詩のようなものです。



 8月6日の午後に現れた蝶はナミアゲハでした。


2010.8.6 ナミアゲハの吸水①
 そっと近づき・・・   「撮らせてね」 


 ちょっとボロい衣装をまとっていましたが、ナミアゲハの♂(後翅の黒い紋が特徴)です。 

 不思議なことですが、このような吸水に訪れるのはオスばかりです。



2010.8.6 ナミアゲハの吸水②
 脅かさないかぎり・・・    夢中になって飲みつづけてくれます。


2010.8.6 ナミアゲハの吸水③


 蝶の好む水にはミネラルが豊富な水であることが多いようですが、山などでもそういう場所で吸水する場面をよく見かけます。


 今回は、思わぬ飛来で片手間に撮った吸水場面でしたが、過去には「まじめに」撮っていたことがあるので、次回はその場面を・・・。










 
三峰川の思い出(3)
三峰川の思い出 Ⅲ 



 三峰川に行くと必ずやること・・・


 それは、急流を含む本流のたもとでの水遊び。

 といっても、基本的には流木を利用したレトリーブ遊びです。


 瞬間的な場面は流木レトリーブⅠ流木レトリーブⅡにありますが、その様子の一部を動画にてご覧ください。


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 チャンスは他の犬たちと比べてちょっと「浮いて」いるような、どこか「覚めている」ような・・・。 


 それは次の場面でも。


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 自分でレトリーブしていた流木を、欲しがっている犬に「すんなり」あげてしまいます。


 
 夢中になり切れない・・・?
  

 ハンドラー(私)に似てしまったような?


 なんかちょっと犬らしくないチャンスの一面でした。




三峰川の思い出(2)
三峰川の思い出 Ⅱ 




 昨夏の三峰川で(危なっかしい崖)の下に降りる場面がありましたが、そのときでビデオも回していました。


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 林道に戻って・・・

 チャンスともう1頭の犬と併走しながらカメラを向けて


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 けっこう表情豊かで面白い・・・


 もっとしっかり、しつこく撮っておけば・・・  と悔いてます。




三峰川の思い出(1)
三峰川の思い出 Ⅰ



 毎年と言っていいほど夏に通っていた深い山奥の渓谷、それが南アルプス北部の三峰川(みぶがわ)でした。




 ビンゴの時代から、そしてチャンスが幼犬の頃から馴染んできた三峰川(巫女淵の滝で)、昨年の思い出(深山訓練キャンプ)を
動画でピックアップしてみました。


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 巫女淵と呼ばれる渓谷の脇にある湧水「延命水」



 チャンス君・・・ 延命水の効果は一年もたなかったね。




 自然のままの世界が広がり魅力的な深山幽谷なのですが・・・

 チャンスのいない今年は・・・  まだ行っていません。




鍛錬! 犬よりハンドラー(7) END
鍛錬! 犬よりハンドラー Ⅶ 



犬と懸垂 その2


 今回最後の鍛錬は犬と懸垂の試行です。


 岩場上部まで犬を連れて移動できる迂回路のようなものがあれば良いのですが見当たりません。

 かといって、犬を吊り上げて上部でいろいろ操作する・・・ という時間も、人員もいません。



 そこで、確保をとってもらって、肩がけで犬を背負い、数m上のバンド状のところまで登ることにしました。

犬と懸垂下降③(肩掛け)
 しかし・・・  これがメチャクチャ キツイ!

 25kg以上ある黒ラブを肩がけして登るのが半端ではありませんでした。  犬はおとなしくしていてくれますが・・・。



犬と懸垂下降④(肩掛け)
 一息ついて、下降器をセットして降りますが・・・

 この肩がけ法はハンドラーへの身体負担が強く、またハンドラーのハーネスにも犬の体重分だけ付加がかかり、短距離、
短時間の場合を除いてお勧めできるものではありません。


 まぁ、今回のように経験してみる価値はありますが・・・。



犬と懸垂下降⑤(下降器掛け)
 犬の荷重を直接下降器に掛かるようにセットすると、ハンドラーは通常の懸垂とほとんど変わらない感覚で下降できました。

 しかし、犬用リフトハーネスのショルダー部分の長さがハンドラーよりも大分下になってやや不安定。


 慣れていない犬は、岩に接近すると本能的に脚を出して突っ張ろうとしてしまいます。

犬と懸垂下降⑥(下降器掛け)
 完全に空中となれば犬も落ちつく(?)ようになりました。


 やはり、犬と並んで下降できるような状態が理想です。



 理想的な下降は・・・


ビンゴとの吊下がり
 こんなイメージをもっているのですが・・・      ※上写真:ヘリ降下訓練の中で行ったビンゴとの吊り上げ訓練  



 今後機会があれば、いろいろ試してみようかと・・・  思っています。






トップロープ回収
 訓練を終えて、トップロープ上のカラビナを回収しに・・・


最終記念撮影
 今回の最終記念撮影!


本日の訓練終了!
 再び沢を渡渉して、林道へ戻りました。



 本日の訓練終了!  お疲れ様でした~。




鍛錬! 犬よりハンドラー END
鍛錬! 犬よりハンドラー(6)
鍛錬! 犬よりハンドラー Ⅵ  




バランス力を! 


 犬とともに道なき道に慣れ、登り下りに慣れる目的の登山を終えたあと、古くからある近くのロッククライミングゲレンデに向かいました。


林道を行く 
 午後の強い日差しも木漏れ日となれば気持ちのよいものです。


 岩場のある谷底に下り・・・

渡渉も 
 この程度の渡渉も・・・  慣れて頂きました。


 岩場の基部に着き、

 まずは、安全確保のためにトップロープを張りに岩場を登ります。


岩場上部から 
 岩場上部から基部を俯瞰。



基本装備を身につけて
 ハーネスを装着し、トップロープと結びます。

 
 そして・・・  登ってもらいます。


 もちろん、確保しているので ぶら下がることはあっても落ちることはありません。

登攀基礎訓練 

 まだまだぎこちないですが、まずは3点確保の基本と岩場に立つ姿勢などを体験し、学んでもらいます。



 捜索犬ハンドラーが岩登りする、できる必要はありません。

 しかし、足場の悪い場所でも第三者が見て「不安のない」行動ができるかどうか・・・
 
 手足を使ってバランスをとるための基本的動作ができるかできないか・・・

 
 「安全」「安心」対応できること。

 捜索犬ハンドラーの必要条件の一つだと思っています。






鍛錬! 犬よりハンドラー(5)
鍛錬! 犬よりハンドラー Ⅴ  



 犬のことに詳しく一生懸命になる人は多いのですが、山に入ろうとする捜索犬のハンドラーが地図を読めず、
自分たちがどこをどう捜索したか客観的に説明できる人がとても少ないように感じています。


 そういう実態を認識し、山で訓練するときこそ、どこをどう辿ったか、どう歩いたか、そしてどこで訓練したかなど
常に地図と照らし合わせる意識を持ちながら、実際の捜索をイメージすることはとてもよい訓練になると思っています。


 もちろん、地図読みを別の角度からも馴染み、勉強しておくことも必要ですが・・・。


 まずは地図に慣れること、そして現場の地勢、植生を地図と比較しながら自分の居場所を確認するクセをつけることが一番です。





どこをどう登って どこをどう下ったか



 今回登り、歩いた場所の地図は以下のとおりです。

 図示したものは国土地理院発行の2万5千分の1地図から一部を切り取り、見やすくするために一部加工してあります。

どこをどう登って降りたか(地図) 

 出発点は、林道からの登山道で、標高約510数m、主稜線上のピーク(山頂)は 1136m。

 
 その一部を拡大したものが、A,B,C,Dの各エリアです。

 赤い点線は、実際に歩いたところをイメージしたもので軌跡そのものではありません。

 犬よりハンドラーⅠの中の登り写真はエリアAでものです。

 犬よりハンドラーⅡにある写真はエリアBとD、下山途中での捜索訓練はエリアCでのことでした。


 地図と現在地を確認するためには、コンパスは欠かせません。
 これと視界が利く範囲でいくつかの遠くのポイント(ピークや尾根)を確認したり、見えたり現在居る尾根の形状、
方向、傾斜、植生などをいろいろな情報を総合して、現在地を把握します。

 登っている過程では高度計が役立ちます。明確な位置がわかる地点で、誤差を補正していけばかなり確かな情報になります。

 GPSも最近のものはかなり正確で、原野のような広いエリアでは強い見方ですが、通常の山ではそれに対応できる
地図が組み合わさっていなければ意味がありません。



 地図をしっかり読んで、地形を認識して行動できれば、道なき道からある目的地まで移動することができるのです。

 地図では読みきれない現場の危険は、遭遇しなければ判断できないことが多いのですが、地図を読めて位置関係がわかって
いれば「危険回避」のためのエスケープルートを見出すことができ、安全性も高まります。



 ということで、次回の山の中の訓練では・・・

 あらたな道なき道ルートからある目標地点に向けて辿る ようなことをやってみたい・・・ と思っています。




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