蝶たちの写真を真面目に撮っていたといっても、フィルム撮影の時代。
どんなに根を詰めて撮ろうと頑張っても、36枚でフィルムを入れ替えなければなりません。
いい場面に遭遇したときに限って、残り数枚ということも多々あり、貴重なチャンスを逃してして悔しい思いをしたこともあります。
フィルムを交換しながら、移動する蝶に目をやり、また装着する手元に目をやり・・・
その間に遠くへ行ってしまったり、見失ったりすることもありました。
しかし今はデジカメの時代、チャンスを掴むか逃すかは撮影者の注意力次第と言えそうです。
とはいえ、アゲハ類の吸水は同じ場所付近で長く留まってくれるので、フィルム時代でも撮影しやすい場面でした。

プリントした写真からのものなので、ストレートなデジタル写真よりやや甘いですが、
夏の山間地でよく見られるミヤマカラスアゲハの吸水場面です。 Photo. 1992.8.14 糸魚川市
時にはたくさんの集団で吸水していることもあります。もちろん、全てオスばかり。

カラスと名づけられていますが、カラスよりずっときれいな翅をしています。 Photo. 1992.8.12 富山県立山町

モンキアゲハの吸水。 Photo. 1993.6.13 奄美大島小湊
このアングル、ファインダーでしか見れないカメラの時代、地面にへばりつかなければ撮れません。
結構気合を入れて撮っていました。