極楽平にて

ヒット 頑張ったね~、エライぞ~
登る姿を撮影してくれたKさんからお褒めのお言葉。
Kさんは世界第2位の高峰 K2登頂者、現役バリバリのアルピニストですヨ~。

撮影者交代にて 記念撮影!

こう見えても、-10℃以下の強い風が吹いているんです。
風に当たり続けると凍傷になるので気をつけないと…。

瞬間の表情だけは
春山にいるみたいです。
稜線上は 硬い「氷の回廊」。

爪アイゼンでは歯が立たないところがいっぱい。

下降点の広いピーク上に向かいます。

極楽平南の緩やかなピークにて。 氷の河原状 です。
サギダルの頭(手前)と宝剣岳(後)がちょうど重なって見えていました。

先ほど トラバースしながら上がってきたルート(・・・)です。 手前の峰がサギダルの頭、後が宝剣岳。

南アルプス北部の峰々(左から 甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ岳、農鳥岳)と富士山遠望。
さて…
下降ルートを どのようにとるか…。
ヒットも参加! 全国雪崩講師研修(つづく)

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サギダルの頭東面下部 トラバース Ⅳ

ずいぶん… 上がってきたなぁ。
稜線まで、あと一息、いや 二息、三息・・・。
もう少し。
いや~ キツイね~。
慎重かつ大胆に!
もうすぐ!
もうちょっと!
最後の踏ん張り!
ヤッタ~!
無事、稜線到着!
※ トラバース中の私とヒットのツーショットは、先を行くKさんに(私のカメラを渡して)撮ってもらいました。
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サギダルの頭東面下部 トラバース Ⅲ

慎重に!
小さな支稜末端と末端の間のトラバースが続きます。

終盤のトラバースは、急登です。

下に落ち込む斜面は… すごいぞ。
変なコト 考えるなヨ。

行くぞ。

最後の小支稜末端に到着。

綺麗な樹氷ですよ~
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サギダルの頭東面下部 トラバース Ⅱ

いや~ かなりの傾斜です。

トレースの窪みがあるから助かるけれど・・・。


慌てなくていいぞ

「一歩間違えて」だけは、ナシです。

心して!
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サギダルの頭東面下部 トラバース Ⅰ

表面付近は軟らかい新雪、その下は固いクラストの斜面。
新雪部分はスラブ化していないので、面発生表層雪崩の危険はありませんが、急な内部クラスト斜面という状態で
「雪崩よりも滑落」に注意!

滑落停止も含めて 皆さん技量に不安なし…
ということでノーロープ。 トラバース開始。

とは言え、ヒットの技量は・・・
未知数です。

ヒットの命は、私に託されています。
同時に…
私の足を引っ張らないでね!

トレース上を行くんだぞ。

よそ見 すんな~

上じゃ~ないヨ!
トラバースだよ。
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サギダルの頭東稜から Ⅲ

トラバースルート基部まで急登が続きます。

ヒット、遅れるなヨ
って、実は、すぐ追いついちゃいました。

とはいえ、固く急な雪面、思うに任せず…。
ようやく、東面岩稜下部沿いのトラバース地点へ到着。

えっ そっち 行くの?
ルート確認に先行隊員がステップを刻みます。

怖いくらい… 急ですヨ。

ヨッシャ!
頑張るぞ!
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サギダルの頭東稜から Ⅱ
急な登りが続きます。

途中から見る宝剣岳。 レンズに雪がついているのに…

脚の毛先に氷がくっついて…

傾斜が急で、リラックスできません。

もう、こんなんですヨ。
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サギダルの頭 東稜から Ⅰ
サギダルの頭東稜線上の一角がいつもの雪庇稜線です。
その手前の雪をかぶった這松帯を掘り起こすと

水晶の結晶のような 霜ザラメ雪をたくさん見ることができます。

毎年雪庇観察を行なっている稜線上で。
この冬は雪が少なく、雪庇(吹き溜まり)もあまり成長していませんでした。

せっかくだから、はいポーズ!

さぁ、行くぞ。

どんどん急になっていく… ぞ~。

ヒット、その調子で私を引っ張ってくださいよ~。

先に行く人の足窪で、少しは楽なんですが…
もう、40度前後の傾斜。
上に行けば行くほど急峻になっていきます。
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2月11日の朝は…

快晴の空に朝日が昇りました。

南アルプス北岳の南肩付近からの御来光! 右に 頭だけの富士山。
雪山行動判断(実践)
今日は、雪山行動判断を目的にした登降班と、ビーコン捜索を主体にした班と2班に別れます。
ヒットと私は雪山登降班に加わりました。

朝の宝剣岳と千畳敷を前に

出発前、アイゼンを装着。
ヒットのアイゼンは、自身のツメです。

出発前の記念撮影。 ちゃんと前向いて!

今日の目標点は極楽平と呼ばれる稜線鞍部(↓の左)。
まずは、サギダルの頭(右峰)から神社に延びる東稜沿いに登り、
途中から左岩稜下をトラバースし、左上して↓を目指します。
ビーコンチェックして出発!

四駆でも… けっこうきついんですよ~。


ハ~
もうすぐ 毎年雪庇観察しているところ、少しなだらかになるよ。
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初めての千畳敷内捜索 つづき

悪天の中、埋没エリア周辺で探し回ります。

ようやく「ここだ!」の埋没者臭を特定。

スクラッチ&アラート!

ヒット~ ありがと~。

エライぞ~

あ~、も~いいんだよ。
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初めての千畳敷内捜索
ヒットにとって、千畳敷で、かつまた荒天という条件での捜索は初めてです。

でも、本人いたってヤル気。

埋没者のいる方向を示して・・・

やる気は本気でしたが・・・。

風が強く、雪中からのわずかな臭いは
なかなかつかめない様子。

埋没エリアに近い周辺を気にしますが
谷川のときのようにすんなり見つけ出せません。
ヒットも参加! 全国雪崩講師研修(つづく)

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2月10日の捜索救助シュミレーション訓練
野外研修の2弾目は
ビーコン捜索・救助訓練ですが、

訓練にふさわしい(?) 荒れ模様の天気。

ビーコン捜索隊に続いて、見張り役、プローブ&シャベル隊が現場に向かいます。

安全地帯で順次必要な手立てと行動へ。

ビーコンとプローブで埋没者ヒット。
掘り出し開始。

埋没者のエアポケットを確保して・・・

頚椎損傷に注意しながら掘り出し作業続行。

頚椎固定、保温対策を施しながら救出。


安全地帯に移動開始。 通り道の足場づくりも忘れずに。

想定安全地帯まで移動してシュミレーション終了。
一連の訓練を終了した後、反省点を出し合って、シュミレーション2回目を行ないました。
ヒットも参加! 全国雪崩講師研修(つづく)

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午前中はあんなに良い天気だったのに・・・

一面ガスって、小雪が舞い始めました。
とりあえず、記念撮影。

ヒットの出番はまだ先だから
休んでいてください。
まずは 積雪断面観察
午前中示したこの冬の積雪の様子と、気温、天気図を頭に入れながら
2箇所にピットを掘って観察を行ないました。

ここでの積雪深は、この雪尺の値(本日190cm)を示していますが・・・
これを挟んで数十m離れた両サイドの積雪は、深さも、内部構造もだいぶん違っていました。

風が強く当たり、晴れた日は日照時間の長いところは、積雪も少なく、内部に融雪を伴った層が見られました。
内部の雪温も0℃前後のところもありました。
しかし

吹き溜まりのできやすい反対側では、こんなに掘ってもまだ地面に至りません。
雪温は、高くても -6℃くらいまで。 それ以外は過去の低温が保存されていました。
観察を終えて、次は捜索救助シュミレーションです。
ヒットも参加! 全国雪崩講師研修(つづく)

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2月10日 インドア講習から
まずは

今日明日の気象を含めて
この冬(2011年12月~2012年2月)の積雪の様子と気象変化について。

気圧配置や上空寒気、各地の積雪状況を… お伝え。
その次は
日本登山医学会理事で、認定山岳医の野口先生から
雪崩遭難及び山岳での死亡事例などを含めたコンパニオン・レスキュー等の処置について講義していただきました。



昼食を挟んで、午後は
積雪断面観察とコンパニオンレスキューのシュミレーション訓練、
そして、ヒットの捜索訓練です。
ヒットも参加! 全国雪崩講師研修(つづく)
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2月10日 アプローチ
2月10日の朝、例年と同じく中央アルプス観光の駐車場に集合です。

天気が良くて、寝不足の身体も少し晴れてきました。

宝剣、千畳敷もよく見えました。

初めてのバス乗車です。

曲がりくねりの多い登山道で、左右によく揺れますが…

荷物運びの間、しばらく、雪慣らししていてくださいね。

谷川岳の小型ゴンドラと違って、バスのように大きなケーブルゴンドラ搭乗も初めてです。
問題ないね。
一気に、2,600m上まで上昇。
犬を連れての千畳敷は、2008年3月(チャンスの雪崩レスキュー訓練)以来です。
ヒットも参加! 全国雪崩講師研修(つづく)

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氷雪の山岳へ!
ヒット3度目の雪山は・・・
中央アルプスですが…

いや~
訓練とはいえ、
こりゃまた 凄いところに来てしまいました。
スイスの山岳救助犬 み・た・い ・・・。

ここは 極楽平。
名前は極楽でも・・・
厳しいところなんですよ~。

眺めはいいんです けれど…
一面 氷雪の世界です。
登りも降りも、気が許せません。
もちろん
雪中埋没者捜索も

しっかり、やらせてもらいました。
予定通り 2月10~12日の3日間、中央登山学校全国雪崩の講師研修にヒットと参加。
ヒットにとって、メッチャたくさんの経験をする場となりました。
ヒットも参加! 全国雪崩講師研修(つづく)

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まだあまり上手ではありませんが・・・

オッス!
招き犬ではありませんよ。
手をあげて、しばらく保てればいいのですが・・・

そんな 無茶な~
それにしても
ヒットくんは イスの上が好きですね。
ヒットといっしょに全国雪崩研修中につき… 写真だけ(つづく)。

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ヒットもようやく一人前になりました。
もちろん

体重だけ! ですよ。
1月18日時点ですが、約27kgです。
ビンゴもチャンスも、25~28kgを維持していたので、だいたい同じの「一人前」です。

キオツケ!

狭くて、滑りやすくいのに、
「乗っていろ」なんて…
けっこう 厳しいんですヨ~。
ヒットといっしょに全国雪崩研修中につき… 写真だけ(つづく)。

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埋没者の掘り出し
ヒットが「ヒット」したところを中心に、掘り出し作業をお願いしました。

思ったよりも深いようで、なかなか到達しません。

おかしいなぁ。

やっと 開きました!
元気そうで! すね。

出る前に、はいチーズ。

ご苦労さんでした~。
雪崩埋没者、無事救出!
明日からまた 全国雪崩講師研修に行ってきます。
ヒットも同伴です。
ヒット初めての雪崩講習会 2012 END

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雪崩埋没者発見!

ここだ~

ここだ、ここだ

ここだワン! ここだワン!
捜索の素顔
捜索アプローチの表情を前頁の写真からアップしてみました。





なかなか
いい顔しているじゃないか。
ヒット初めての雪崩講習会 2012(つづく)

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埋没雪洞づくり

捜索シュミレーションのために、また掘りました(潜りました)。

深さ1m50近く… この中に遭難者役が入ってもらいます。
その後は、埋没希望者に入ってもらい、完全に埋没してもらいました。

面発生表層雪崩のように… 擬似雪崩発生区に 擬似破断面のセットです。
遭難者役の人は矢印の下の雪中です(適宜無線交信)。
ヒット 頼むぞ!
先ほどの捜索はごく近くの雪面を探らせての捜索でしたが、
今度は、広いエリア(雪原)を雪崩捜索エリアと仮定して、埋没地点(左方向)から遠く、かつ反対方向(右前方)に行かせてから
徐々に向かうべき方向(中央奥~左方向)を示してやりました。
すると

だいぶん前進した奥で臭いをとらえた様子。
その後、埋没エリアに向かって…


まっしぐら!
先月のラッセル経験が生きて

頼もしく接近!

匂うぞ、匂うぞ~

このあたり、このあたり
もう、ヒットも間近。
ヒット初めての雪崩講習会 2012(つづく)

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今度は
「雪崩事故に遭った人から助けを求められた登山パーティー」という設定で、
受講生に捜索&救出の一連の流れをやってもらいました。
臨場感演出のために

雪崩に流されて行方不明になったヒト(ダミー)を作ります・・・

発信ビーコンを装着して、できあがり。
では、捜索救助シュミレーション開始!

こんどはヒットも見学です。

ビーコンでエリア特定~プローブでヒット
そして掘り出し・・・

救出!
これは、今のヒットに 探させるわけにはいきませんね。
まだシグマシュード(擬似臭)の捜索を教えていないので、
できるようになったら 考えてみようね。
ヒット初めての雪崩講習会 2012(つづく)

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掘り出し作業を終えて生き埋め役が助け出されます。

というより、自力這い出し… でした。
そのあと

埋没体験希望者を また埋めます。
ヒットくん なんかワクワク?

こら どこに座っているんだ!
再び、スカッフ&コールの復習(?)をやり
ヒットにまた探らせました。


ここだ! ここだ!
ヒットもけっこうなパワーで掘り出ししますが…
役割、交代!

掘り出す作業も、何度もやってもらい、要領を学んでもらいます。

救出作業、しっかりやってください よ~。
ヒット初めての雪崩講習会 2012(つづく)

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今日、2月4日は立春です。
冬至と春分のちょうど真ん中。冬至から地球が太陽の周りを8分の1進みました。
それはさておき…
まもなく ヒットの雪崩埋没者(仮定)の捜索、出番です。

まだだよ。 もうちょっと待っててね。
まずは、1mくらいの深さに埋没した人の捜索訓練です。

ビーコンもなにも持っていなかったらの「スカッフ&コール」の体験。
埋没者に声が届くか・・・ 埋没者の声が聞こえるか・・・

プロービングの感触体験。
生体に触れたときの感触を知ってもらいます。
ヒット出番だよ
掘り出す前に、犬が臭いを感じて反応する様子を見てもらいました。


こいうときのヒットの表情はマジメで・・・ ちょっと安心。

ここだ!

掘り出し動作をして、ここだワン! ここだワン!
では、掘り出しお願いします。

あとは おまかせしますよ~。
ヒット初めての雪崩講習会 2012(つづく)

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豪雪に見舞われている山間部の温泉(秋田県玉川温泉)で雪崩が発生して犠牲者が出てしまい、とても残念です。
何十年もの間に何度も豪雪を経験し、今まで雪崩など起きないと思われていた場所でさえ、短時間の豪雪は予想を越える
恐ろしい雪崩を導くことがままあります。
ニュース映像から、玉川温泉の雪崩跡は明らかな面発生表層雪崩の様相を示していました。
面発生表層雪崩は規模も大きく、その場に居合わせた人の命を簡単に奪う無情な自然の脅威です。

面発生表層雪崩は、旧雪(安定した積雪)の上に降り積もった新雪(数日前から直前まで降り積もった雪の層)が
一枚の板が剥がれるかのように雪崩落ちる現象です。
不安定な状態(図の上)に、さらに雪が降り積もったり、強い風の息が雪面を振動させたり、斜面の上部から雪庇の一部などが落ちてきたり、
それが、図のキッカケになります。
玉川温泉を襲った雪崩は、このような自然発生のものと思われます。
これとは別に、雪山で起こる雪崩事故の場合は、そのほとんどが入山者によるキッカケが原因になっています。
そのような現場の動画を見つけましたので紹介します。
恐ろしい面発生表層雪崩の発生から崩れ落ちる様子が映っています。
スキーヤーによる滑降の刺激が雪面全体に広く瞬時に伝わり、崩れ始め、あっというまに流動化して流れ落ちていく様は
なんとも恐ろしく凄い、としかいいようがありません。
この流れに呑み込まれたら・・・ 埋没必至。
こんな恐ろしい雪崩に遭わないために、
遭わせないために、
そして 万一埋没者が出たときの対処のために
雪崩講習会を行なっています。

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1月22日の講習
21日夜から22日朝にかけて、土合周辺は小雪で新たに 5~6cmの雪が増えただけでした。

気温もあまり下がらず車内の水も凍りませんでした。
ヒットくん、今日は出番がいぱいあるからね。
今日の講習は土合周辺です。

谷川周辺、雲がやや多いですが、時々日が差し谷川岳山頂も顔を出しました。

この日の天気は、気圧の谷が東へ抜けはじめて冬型に向かうちょっと前の貴重な好天になったようです。
ビーコン捜索訓練

ビーコン電波(磁界成分)がどのように出ているか、電波誘導法のイメージを体験。
浅い雪中に置かれた発信ビーコンを何度か捜索したあと

深い雪中に埋められたビーコンを捜索。

位置を絞り込むためのクロス法を使って・・・
このあと、プロービングで
ヒットしたら、掘り出しです。

ヒットくん、そろそろ出番ですが・・・
もう少し待っていてね。
ヒット初めての雪崩講習会 2012(つづく)

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今日から2月です。
昨年の今頃、ヒットとの初対面(ゴールデンの子犬)をしていました。
あの 子犬が… 早いものです。
ところで、この冬は暦通りというか、昔のような「冬らしい冬」が長続きしています。
それも、徹底的に・・・。
面発生表層雪崩に用心!
強弱はありますが全体的に西高東低の気圧配置が続き、次々とやってくる上空の寒気の影響で日本海側を中心に
大雪に見舞われ、山岳地帯ではあちこちで雪崩が多発していると思われます。
もちろん、雪崩が多発していても、あるいは誘発される状況であっても、入山者がいなければ「雪崩が起こったこと」を
知らずに終わって、当然事故には至りません。
たくさん積もり始めた直後から積雪が増したあと、旧雪と馴染み安定するまで時間(日数)がかかります。
その期間に入山する人は、十分な注意と危険回避の行動をしなければ「雪崩に遭遇」「最悪の事故」に巻き込まれます。
1月30日までの新潟県の山に近い2箇所の気象庁発表のアメダスデータから雪の様子をグラフにしてみました。

上越国境谷川山系に近い新潟県湯沢の状況

妙高山塊に近い新潟県関山の状況
積雪内に入れた赤い線は、旧雪との境をイメージしてみたものです。
山間部では、この境目が「弱層」となって上に積もった雪(上載積雪↓)が滑り落ちる「面発生表層雪崩」が起こりやすくなります。
なにはともあれ、用心、用心! です。
平成18年(2006年)豪雪との比較
この冬の積雪が、ニュースにもよく出てきて比較される平成18年豪雪(2005年12月~2006年2月)のあった年と
どう違うのでしょうか。
地域によって、また気圧配置や上空寒気の入り具合よって、積雪の様子はだいぶん異なりますが
新潟県の妙高山塊近く(関山)と谷川山系近く(湯沢)の気象庁アメダス資料から比較してみました。

2005年12月~2006年2月(平成18年豪雪)の関山の積雪等(上図)。

この冬(2011年12月~2012年1月30日まで)の関山の積雪等(上図)。

2005年12月~2006年2月(平成18年豪雪)の湯沢の積雪等(上図)。

この冬(2011年12月~2012年1月30日まで)の湯沢の積雪等。
平成18年(2006年)豪雪にくらべて全体の積雪量はまだ及びませんが、
1月24日頃からの積雪が急激に増しています。
そして明日から再び「土砂降り」「ドカ雪」の模様が各地で繰り広げられそうです。
とにもかくにも
今週末に多くの登山者やスキー、スノーボードが入る頃の積雪は非常に「不安定」な「場」が多く存在するので
雪崩れる可能性が高い!
という意識を常にもって
危険回避の行動を忘れずに!
と祈っています。

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