8日の山の上は、雪と風の一日でしたが
午後は、降り積もる新雪が徐々に増していく中での積雪断面観察を行いました。
気温は-3~-4℃と比較的高く、防水タイプのカメラを忘れたので写真を撮れませんでした。
2日目の9日は

大雪を降らせた低気圧は上のような位置で、山はまだ荒れていそうに見えますが
宝剣千畳敷の回復は早く、眼前の南アルプスも朝から晴れ渡りました。
もちろん、ヒットも晴れ!

気持ちいい~~
シャキっとしなさい!

ポーズ!
ヒットに似合わない 後ろの白い建物は
この時期、ここで結婚式を挙げる人のために 雪でつくられたチャペルですヨ~。

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2月8日~11日におこなわれた全国雪崩研修の様子をお伝えします。
もちろん、ヒットも同伴にて「捜索犬」と「癒し犬」をやります。
8日未明から降り始めた雪は、中央道途中から路面積雪状態になり、緊張を要する運転となりました。

いつものバス乗り場も一面の雪、雪はさらに強く降り続きます。

ヒットのバス乗車も3シーズン目。
犬の先進国ドイツでは当たり前の光景かもしれませんが、日本では「 特別 」です。

しらび平のケーブル駅で。
なだめ上手の人の手にかかれば、落ち着きのないヒットも「 いい子 」に!

雪降りしきる中、ゴンドラに乗ります。

この日、大雪のため
他の登山者や観光客は皆無でした。
しかも、降り続く雪はこの夜まで続き、ケーブル駅のあるしらび平までのバス道路途中に雪崩が発生
帰る11日ギリギリまで、バスの運行ができなくなってしまいました。
私たちは、2640mの千畳敷ホテルに、良きにつけ悪きにつけ予定通り「 居続けざる 」を得なくなりました。
このとき(2月8日~9日)は

動きの遅い南岸低気圧で、関東甲信地方は記録的大雪になりました。
しかし…
その次の週の、2月14日~15日の南岸低気圧による大雪が、これを上回る規模だったため
このときの大雪の影響や被害の記憶が 薄れてしまいました…。

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コンパニオンレスキューのあとは

ビーコン捜索とプロービングの練習です。

ビーコンやプローブの操作にまだ慣れていない受講生には
基礎からしっかり!

発信ビーコンを山中に隠し
サーチモードで探してもらいます。
最近のビーコンは、操作性がよく、誘導が素直で、あまり苦労せずに発見に至ることが多くなりました。
何度も、練習して、ビーコンに慣れてもらいました。
その間 ヒットは…

じっと 待つ!
寒冷前線が通過し、昨日までの暖かな空気は一変
昼近くには、かなりの雪が降ってきました。
そんな中

記念撮影!
一時的ですが、強い寒気と

強い冬型。
谷川岳周辺は、一気に厳冬模様へ。
宿に戻って、閉校式を行い、解散とあいなりました。


帰路は、月夜の付近まで雪が舞っていましたが
もちろん、その先は雪雲のまったくない
関東平野です。
関東ブロック雪崩講習会 2014年 END

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掘り出しは

V字コンベア式で、雪を掘り出して

埋没者に対する処置を順をおって、きちんと!
エアポケット確認、気道確保、頸椎保持、外気遮断、保温…

ヒューマンチェーンを使って、安全地帯へ移動させますが

いつのまにか、ヒットが!

ヒットは手伝わなくて いいの!


ヒットは、任された仕事(捜索)を
ちゃんと やりましたよ。
ヨシ、ヨシ。

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2日目の朝は

コンパニオンレスキューのシュミレーションを行ったあと
ヒットによる雪中埋没者捜索~救出の訓練です。

埋没者役(K嶋さん)を埋めて!いる間、
ヒットは 高鼻をつかって「気になる!」様子。

埋没設定を終えて、皆さん戻ってきました。
ヒット 出番だよ!
一目散に、埋没エリアに駆け上がり

今回は、ほとんど迷いなく

掘り始めました。

ここだ~ ここだ~~~
特定していることはわかっていますが、一応
吠えるまで待って
よ~~し! よし! よくやった~!
掘り出し、救出、お願いしま~す!

受講生による コンパニオンレスキューの
救出実技 開始です。

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講習会の夜

土合山の家、恒例のカニ!
疲れていようがいまいが

しっかり、机上講習!
今回は、11月の立山真砂岳雪崩のあった同日、ライチョウ沢~剣沢周辺に入山していたS山講師から
撮影した貴重な現場周辺の写真を交えて、当日の様子を伝えてもらいました。
私からは、
立山真砂岳の雪崩Ⅰ、Ⅱで示した、気象情報から得られる雪崩の危険性を考える資料と

今回の講習地(山岳位置)と、気象庁アメダスの観測点
それらから得られる


雪や気温のデータから
この山岳域における雪等の情報、イメージを知るための手法など
伝えました。
そして、眠くなる頃に!

お疲れ様~!

親睦会が続きます。

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ヒットが ヒットしたところを

掘り出し!

救出!
田尻尾根上の講習を終えて
下りますが

山スキー、ボード班は
一気に!

滑る道具のない 雪山班は

足で 降ります。
下ったり、登ったりを繰り返すヒットは

下りのロプウェイで やっとおとなしくなりました。

本日の講習、終了~!

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雪中埋没体験をやってもらっているときに
ヒットに捜索させました。

待ってました~!

どこだ~

感じます…

気になる 臭い…

このあたり!


この中!

ここだ~!

発~見!
発見! ヒット~!

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雪庇(吹き溜まり)の構造観察

顕著な雪庇ではありませんが、構造やでき方について理解します。
プローブによる人体感触

身体にヒットしたときの

独特の感触を体験。
埋没体験と掘り出し

安全を確保して、無線通信しながら埋没役を
埋めます!

埋没者(地点)確認
掘り出し!

交代で、埋まって
スカッフ&コール

雪面に向かって大きな呼びかけ声を出し、
埋没者からの応答が聞こえれば 挙手。
地上(雪上)の音や声は埋没者に比較的よく聞こえますが
雪中(埋没者)からの声は、聞き取る側が雪面に耳をそばだてていない限り
たとえ、どんなに叫んでみても
誰も気づいてはくれません!
さて
次は、ヒットのお仕事です よ。

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このところ
身近な関係者の訃報や、自身の風邪による体調不良などで、更新がままなりませんが…
谷川岳周辺での雪崩講習会を再び

登山者にとって、ヒットは 安らぎの犬です!

カメラを向ければ、モデル犬。
さて

雪斜面に並んでもらい…

雪質の安定性を調べるノウハウを身に着けてもらいます。
シャベルコンプレッションテスト(CT)は今や一般的になってきましたが
知らない人、判断の目安やその理由を理解していなければ
危険な雪質の判断をすることが できません。
面発生の表層雪崩を回避する判断として、
この方法と、ECTという 積雪表層の横のつながりを見る
すなわち、雪面への刺激で 「その面が一体となって伝播するか」を見るテストを行いました。
ここ、谷川岳田尻沢尾根の雪は安定していて、問題ありませんが
先に紹介した全国雪崩講習会における弱層テストでは
顕著な伝播現象を確認することができました。
これはまた、別途お伝えしたいと思います。

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サラサラと音を立てて降りしきる雪。

つるバラの枝が雪で その形を際立たせていました。

15日午前1時前後の降雪強度はかなりのもので
屋根の様子は、深雪の雪国状態。
このまま続けば… ちょっと不安を感じるほどでした。

つるバラの枝に載る雪も、半端ではなくなりました。

不思議なつるバラ模様です。

今年のつるバラは
満開の 雪花から!

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それにしても、今回の大雪はすごかった。
実は、前回、8日の様子は山の中に入ってしまったので、自宅のある東京での様子は
あまりよく知らないのです。
帰宅した11日には、雪もたいして残っていませんでした。
ところが今回、 降りしきる夜を実感。

先日に勝るとも劣らない 南岸低気圧!
ソチオリンピックの男子フィギュアフリーを見ながら
パソコンから気象情報もちょくちょく見ていました。

気象庁HPのレーダーアメダス(15日01時)で。
そして、

東京都下水道局のアメッシュ(レーダーと雨量計に基づく観測)の様子。
刻々と変わり、移動する雨域(雪域)と降り方の強弱が見てとれます。
気象庁にしろ、下水道局にしろ、発表されるリアルタイムの降水(降雪)模様は
かなりのもの!
なので
外の様子を見てみれば

完全な 雪国になっていました。
しかもこの後、 積雪はさらに増していきました。

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正面に見る、西黒尾根と、谷川岳オキノ耳からのびる東尾根には、
顕著な雪庇と雪崩跡の破断面がよく見えました。
田尻尾根上では

雪の状態を知るためのピット掘り。 気温は+で、冬山らしくありません。


雪温、硬さ、雪質などを観察しました。

何をしているのかな?
もちろん

積雪の状態を調べる
弱層テストの方法を伝授!

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初日の天気は

下り坂で 南高北低 (1月25日09時と15時の地上天気図)。
こんな状態なので、気温はかなり高めでした。

いつものロープウェイに 乗りますよ~。

慣れた乗りものとはいえ、 落ち着きのない ヒット!
そして

いつもの雪道を、田尻尾根の上まで登ります が…
何しろ、 行きたくて、行きたくて、行きたくて の 興奮ヒット。

尾根の上で 講習準備。

高層雲に覆われての高曇り。
でも、ときどき陽が差しました。

谷川岳は、しっかり見えていましたヨ。

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あの大雪が降り始める8日の未明、東京を出発して
毎年この時期行っている雪崩講習のために、中央アルプス千畳敷に入り、
11日まで滞在してきました。
8日は、

このような天気のとき、普通入山しませんが…
もちろん、荒れる8日の行動は、宿泊地近傍での現地調査(積雪に関する)のみです。
翌9日、天気は回復しましたが、天気はまだ不安定。
そんな中

ヒットを連れて

雪山実践行動!
もちろん

癒し活動も!
一時崩れた9日を除き、10、11日と、天気に恵まれました。
ので

ヒットのメイン作業、雪中埋没者捜索の訓練も!

下山前に記念撮影!
でも、これで終わりではありませんよ。
全国雪崩講習会実践活動いろいろ (これも)追ってまた。

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地形による臭いの動き
今回のクルージング捜索で
一番の問題は、ヒットを出すまでに他の犬の作業と、ヘルパーの隠れ場所を何度も
見てしまったことでした。
意識の中で

E~F~G~Hのどこかに遭難者役がいるものと思ってしまうようになっていました。
それで、Aを出発して、B~Cといく段階で、臭いを感じているヒットが
その E~F~G~H方向からくる臭い、と思い込みました。
実は、ヒットが、E付近からDに戻り、周辺を何度も探る動きをしていましたが
私は単に、風上から落ちて流れていく遭難者の臭いの断片を感じているものと思うだけ…
このとき、確かに、 B~C~Dという緩い風と、それに乗って漂う ヘルパーの臭いがあった!
のだと思います。
そんなことを無視して、
ヒットを E~F~G~H周辺で動かしていました。
まぁ、呆れるほどといってはなんですが、 ヒットは健気に探り続けてくれました。
そして 見つからない(居ないので当然です!)ので、
D~C~Bと下って行く中、夕刻で気温が下がり、臭いが斜面を下るような状況下
ヘルパーを発見してくれたのです。

行きは、黄色い矢印のようなゆるい風の流れがあり、
ヘルパーの臭いは、左斜面から落ちてくるように流れていたため、
ヒットは、流れてくる斜面方向に意識を持って動いていました。
帰路は、この動きが止まり、気温の低下で、ヘルパーの臭いが弱いながら右斜面から青い矢印のように、
ヒットの通る道へ 流れ落ちていた…
というふうに思われます。
いや~
ヒットの反応は、正しい!
その反応、行動を見極められなかった 私が悪かったです!
とはいえ、30分以上、あっちこっち探し続けたあとに
ヒットしくれて!
よかった~~~。
ヒット、えらいぞ~!

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見つけられない! なぜ?
クルージング捜索とはいえ
ヒットは、それなりに探し続けていました。

あっちいって、こっちいって、 そっちいって…
そっち、 ソチまでも!?
いつまでたっても、遭難者役(ヘルパー)を 見出せず

ときには、見学者を気にしたり…
こんなときは、無視してもらいます。
おっかしいなぁ~ と思いつつ
もし、 捜索エリア内に遭難者役(ヘルパー)がいても 見つけられなかったとしたら…
それは 大きな 問題です!
そんなことを感じながら、来た道を戻り

半分諦めながら 出発地点に向かい下っていきました(↓ヒット)。
すると!
予期しない場所で ヒットが反応!
斜面の脇にある茂みに向かって登り

発見! 発~見しましたよ~~!
なんと
地図のB~Cエリアにヘルパーが潜んでいたのです。
来る途中で なぜ 見つけられなかったのか
その理由は、
地形と風の流れと そしてその仕組みを見抜けず、先入観に影響された私にありました。
ヒットは、間違っていませんでした よ~。

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ヒットの場合
大抵の場合、雰囲気だけで 「 どこだ 」「 どこだ 」といった感じになるので
なるべく興奮させないように放ちますが…

元気過ぎる動き… ( E~Fエリア )
実は、

B~C~D~E と移動していく段階で
E~Fライン方向からの臭いを気にするように行動しました。
その行動から、多分 E~F~G~H のどこかに行方不明者役がいるのだろう…
と 思いました。
しかし、これがその後の行動判断を狂わすことになりました。

E~F間の急斜面にも 積極的に入り、探ってくれるのですが…

探っても、 探っても
隠れ役の臭いを見出すことができませんでした。
サポーター役の人が無線機でヘルパーに連絡しますが
ヘルパー役の人の無線機バッテリーが切れて… 確認がとれなくなってしまいました。

かなり広いエリアを探し回りますが…
おっかしいな~~~。
「 探せないのか?」という 不安がよぎってきました。

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冬日の日差しの中で…

イエローラブの捜索発見のあと…
林間の日蔭模様が… 冬らしい…

帰路は、わざと
道なき道を選んで 下ります。
次は、別の黒ラブ君。

犬の自主的反応に 委ねます。

あえて 捜索指示をしなくても
「 なんとなく 」感じ、臭いを求める捜索本能が働きます。

気になる臭いがあれば
積極的に入って行きますが…

いつもの臭い(生体)と違えば
よほどの「誘惑臭」でなければ、 「 ? 」「 番う! 」で
戻ってきます。
しかし、あまり性急に呼び戻すようなことはせず
様子を窺います。
もちろん
見えてないことが多いので
かすかな行動によるガサゴソ音、あるいは 犬に装着した鈴の音などを探って…
こんな様子を窺いながらの捜索ですが
明確な臭いを捉えれば
発見、告知をしてくれます(ました)。
さて、次はヒットの番ですヨ。

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