雪崩トランシーバー(ビーコン)捜索では
埋没者からの信号を拾い、 その方向へ近づいて行きますが
できるだけ早く 辿り着くためには、埋没位置から下流方向に向かって 速やかに捜索することが基本です。
電波が拾えれば、 受診表示の 5mを目安に近づいて

その先は、 ていねいな ポイント捜索を行い
最少表示の位置が確定したら

プローブ捜索に移行。
雪面に対して垂直挿しの スパイラル捜索が 基本です。

埋没者に ヒットしたら プローブの位置から深さを読み取り
掘り出し!

掘り出す人数に余裕が あるときは
それぞれの 作業に支障がないように きちんと間隔をとって
V字コンベア方式で 掘り出し、 掻き出しを行います。

埋没者発見!
このとき、 どの部位が見つかったのか、 頭の位置はどちらかを 即座に判断して
頭部の掘り出しを 優先し

頭部に至ったら
エアポケットの確認、 気道の確保、 意識や 呼吸等の確認を速やかに行って
掘り出していきます。
掘った雪で 顔が埋まったりしないように、 意識があるときは 声を掛けてあげたり 埋没者のケアを忘れずに
掘り起こして、 埋没者を保温シートで包み込みますが

頸椎保定をしながら、 ログロールという手法で、 ていねいにやさしく 必要な措置をとっていきます。

ヒューマン・チェーンを使って、 安全地帯に移動


安全地帯に 静置できたら 必要な 保温や ケアを進めますが
今回の 流れは ここまで。
ビデオ教材づくりとして 撮影を行いましたが、
改善の余地がまだたくさんあることがわかりました。
事故は それぞれいろいろなパターンがあって
理想通りにはいかないとしても、 必要な流れ、手立て、対処などを
知って、体験的な 訓練をしておけば
いざというときに 必ず 役に立ち 生存救出につながるものと 信じています。

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このところ 風邪をひいたりで
アップできずにいましたが…
雪崩事故対応のコンパニオン・レスキューの続きを再び

雪崩発生の知らせを受けて
リーダー役は、 状況の把握と確認 「 誰が、どこで流され、 消失点はどのあたり 」 を行い
残された者たちの 安全を 周囲の状況から 確保し…
これらの流れは、動画(ビデオ)に収めていましたが、 そのビデオから写真をピックアップしました。

全員の雪崩トランシーバー(ビーコン)を 受診モードに変更、
二次雪崩等の危険回避のための見張り役を決め、捜索者3名で 埋没者の捜索を開始

途中、 遺留品の発見、 埋没距離への接近など 明確に報告するとともに
リーダー役は、 適宜指示を与えます。

半埋没者を発見、 意識の確認、 身体状況の確認、 救出・・・

未発見の もう一人の捜索が続けられます。
15分以内に 救出しないと…

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雪崩事故捜索救助シュミレーションで 埋没役を演じるのは

成人サイズの… 人形です。
人形を人体のように 「甦らせる」ために 雪を詰めます。

発信ビーコンを 装着させて 埋めます(埋没させます)。

大人一人を完全埋没させるのは、 思いのほか労力を要します。

雪で埋めると、 もう どこだか… 見ただけではわかりません。

ビデオ撮りシュミレーションの段取りを確認し合い

出演メンバーにて、 雪崩発生(仮定)上部へ向かいます。


雪崩に遭遇する登山パーティーを形づくり

何度かの リハーサルを 行って
雪崩れによって、 パーティーの2人が流され 行方不明になった…
という前提から
メンバーの一人が 雪崩だ~!
と 叫んで
シュミレーションの 始まりです。

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11日の午後も 晴天快晴が続きます。

サギダルの頭東稜を 登攀している登山者が見えます。

あの下から 左へトラバースして ヒットと極楽平に登ったのが 4年前の今頃だった な~。
この日の午後は、 雪崩れ事故時のコンパニオンレスキューの デモ・ビデオの撮影です。

南アルプスのほとんど全てが見渡せる 最高の天気。

デモを行い、 撮影するために、 関係者の人海作戦でつくられた… 人工の雪崩跡
一番上が 雪崩発生箇所 (仮定破断面)、 両側の踏み跡が 雪崩れの幅を表わしていて、 下部に堆積地(デブリ)がありますが
このスケールで…
全体を踏み荒らす労力は 半端ではないので…
あくまでも できる範囲内で…。

下部、デブリ周辺に向けて 関係者が集まります。

このあと、 埋没者役を 埋める作業が行われました。

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初日の午前は、
積雪の状態を客観的に観察する 積雪断面観察を行い
その流れや やり方を 雪崩講習会教育用ビデオとして撮影しました。

この冬は 積雪が少なく、 観察用ピット(掘り下げて観察する断面)を どこにするか・・・
雪が少ないと、 掘って行くと ブッシュが現れて 観察ができなくなってしまいます。

なんとか、2m近く掘れる場所を 確保。

掘る位置や、 掘るときに行うチェック、 掘り方などを含めて ビデオにも収めました。

観察する準備、 手順などを 順次進めて
必要な記録とり。
雪面から 深部までの雪温を 測り、 層の硬さ、 状態、 雪質、 密度などを 観察、測定。
最後は、 この断面の延長上を さらに掘り込んで

ルッチブロックテスト ( スキーで一定の荷重をかけていき、 表層が崩れるかをみる ) を 行いました。
結果的に、 この場所における積雪層は かなり安定した状態であることがわかりました。

このときの 断面観察図 ( Snow Profil )です。
雪面近くは 0℃をわずかに割る温度なのに、 深さ 30cmでは -11°近く。
雪質の変化、 硬さの違い、 雪質の変化、 ルッチプロックテストで現れた ズレ層などがわかります。
これら 状態の違いは、 これまでの気象の変化と連動しているのですが、 下層になればなるほど 関連性はっきりしなくなります。

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雪崩の巣の中だよ! 全員集合 !?
たくさんの登山者が登り、 道ができ始めると
ほとんどの登山者は 何の疑いも持たずに…
できた 雪道が 当たり前のルートと思って 登っていきます。

夏道と呼ばれる コルへ直登する 谷状の中を
すごい数の登山者が 宝剣岳~木曽駒ケ岳を目指して…

凄い人、人、人… アリの行列!
でも! ここは

ひとたび 雪崩が起これば…
左からの 大きな雪崩も 怖いですが

登山者を直撃する 雪崩れも発生する まさに 雪崩の巣の ど真ん中
もし こんなところに 登山者がいたら…
ただし、 ルート近くの 積雪の安定性を 客観的にチェック (シャベル・コンプレッション・テストや ECTと呼ばれる表層の伝播性確認テスト)をして
とても安定していると 判断できれば
この夏ルートでも 登降は 可能です。
でも、 そういった 確認をしている登山者は 見当たりませんでした。
この日 私たちが チェックした周辺の雪では 安定性を確認できましたが
歩く ルート近くでの 積雪は、 そこで見なければ 判断できません。
運がよく 積雪安定性が よかったから… 何事もおこらなかった… だけ。
それを知る 登山者は
果たして いたでしょうか。

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11日の朝、 中央アルプス観光ホテルの駐車場に 集合。
晴天、快晴の 青空に 目指す 宝剣岳と 千畳敷一帯が遠望できます。

この日の朝9時と午後3時の 地上天気図(気象庁資料)。
大きな移動性高気圧覆われて、 中部地方は 晴天をもたらす 穏やかな下降気流の真下です。
駐車場からは バスに乗って しらび平らに向かいます。


ヒットのバス乗車も、 今回で 4回目です。

しらび平らから ロープウェイに乗り換え。
荷物が多いので たいへんです。

今日の ヒットは、 癒し犬!
ロープウェイで 中御所谷の上を上がって行きますが

今年は、 雪がとても少ないのが わかります。

ちゃんと
眺めろ よ~

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11日から14日の間、 中央アルプス宝剣千畳敷での
全国雪崩講習会に ヒットと行ってきました。

入山初日(11日)は、 移動性高気圧の ド真ん中

最高の天気の中で
雪崩研修用ビデオの撮影を行いました。
12日~ 13日は 日本海低気圧が発達東進する前の 下り坂で
霧と 濡れ雪と 風の中の あいにくの天気でしたが

ヒットの出番も
設けてもらいました。
詳しくは またこのあとに

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越冬蕾から

少しですが、 まだ咲いている花があります。

つるマリアカラスの 足場も取り去り


芽吹きを待ちます。

玄関前の パーゴラアーチ
つるマリアカラスのシュートも混ざって
結果的に たくさんのバラを絡ませることになってしまいました。

先の角は スターチェイサーですが
手前は、 つるピース、 つるコンフィダンス、
それに つるマリアカラス、 つるゴールドバニー…。

写真(上)は 昨年5月の様子ですが
枝の量が 倍近くになった感があるので、 今年の開花が楽しみです。

一番奥が つるクリムソングローリーと、 一部フランソワジュランビル
その手前が ロココ

ロココのトゲが 目立ちます。
下から見ると


この段差 で咲きそろうと
いい 感じになるぞ~ と
信じてます。

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機会あるごとに… ちょこちょこと 続けていた
つるバラの整枝誘引も 終盤を迎えて
それが…

朝陽を浴びて
輝き、 綺麗に見えてくると 「 よくやったよ な~ 」 と
一人で感心する 今日この頃…。

見る角度を変えて
誘引の美に あらためて ふけったり…

ところどころ
気になるところを 修正したり
まるで 美容室や 床屋さんのやる 最後の仕上げみたい です。



ほんと
よくやるよ な~
かも。

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デモンストレーションを終えて

受講生たちの 実践訓練開始です。
ビーコン (雪崩トランシーバー )の実際的捜索と、 プローブ(ゾンデ)の使い方等々、 基礎訓練。
このころ、 寒気と 日本海からの雪雲が通り、 一時 雪が激しく降り注ぎました~
基礎訓練のあと
各班ごとに、 捜索~掘り出し~救出 シュミレーションを実施。

雪崩に遭遇、 埋まった人を 捜索!

プローブでヒットしたら 掘り出し!

このときの 遭難者は 人形でしたが…
いかに 早く!
いかに 生命保持 をしながら!
いかに 安全に!
実際に体験しながら 問題点を見出して
行動要領を会得すること
これが一番大切です!
反省点を 確認して 訓練終了。
講習会修了式を終えて

土合山の家 おいしい蕎麦を食べて
帰途につきました。
雪崩事故防止のために 再び おわり

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講習会2日目(1月24日)
朝、 ヒットの寝ている車内は…
4L入りペットボトルの水の半分くらい 凍る温度でしたが

おはよ~
超 元気です!
雪崩事故に遭ったときに
その場の関係者だけで 捜索救助を行う コンパニオン・レスキューの
シュミレーションを 行ったあと

ヒットによる 雪崩捜索犬デモ です。
雪崩による堆積物(デブリ) に見立てた 雪中に
再び 「 埋没してもらった 」 K嶋さんを 探します。

ヒット、 仕事だよ!


埋没役からの臭を 探しますが
先ほど行った コンパニオン・レスキューのときに 多数の人の臭いが付着しているので
少し 迷いましたが

雪中から 出てくる臭いを意識してもらえれば
ここだ~

掘り出しを お願いして
K嶋さん 救出!

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初日(1月23日)の実技講習を終えて

土合山の家 名物 「 カニ付 」 夕食!
食事のあとは
S山講師による 雪崩回避への行動と 私の担当 冬山の気象と雪崩に関する机上セミナーです。

皆さん、 食後のあとの 眠気の中… ですが…
セミナーを終えて

乾杯~!

恒例! 楽しく 勉強になる(?) 懇親会です。
もちろん、 寝る時間 まで!

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今日(3日)は 節分
明日(4日) 「 立春 」 (冬至と春分のちょうど真ん中)の前日に当たります。
で、 先月末のバラ模様について。
あまりにも 「 豊かに 」育って 繁茂していたつるバラたちも



剪定、 誘引を続けて… ようやく スッキリしてきました。
でもまだ
いくつかの 長いシュートが仮止めのまま 残っていました。


上の↑はロココ、 下の↑は 昨夏~秋にかけて 5mにも伸びた つるマリアカラスのシュート。
どこに渡そうか…
誘引してみては、 また変更…
何度か やり直し
結局
ロココは、 新たに渡した 簡易な シンプル・アーチに
つるマリアカラスは、 パーゴラアーチの手前側に 誘引することにしました。
東南面の アンクルウォルター巨木
すでに、大枠誘引を終えていましたが

角の上部と 東側パーゴラ部分が そのままになっていたので (手前は繁茂そのままのフランソワ・ジュランビル)

なんとかかんとか、 まとめあげ

まだ、 多少修正の余地がありますが
ほぼ 完了。
あまりの 分量の多さに… 嫌気がさしてきたので
この時期にやっておきたい 高濃度石灰硫黄の塗布は
多分 気休め程度にしか… やれないかも。
だって

フランソワ・ジュランビルの 大量の 「 ボサ 」が
まだ たっぷり残っていて…
これに関しては もう
ツゲの垣根の 剪定のごとく
全体の形を保持する
それだけで 精一杯!
ハァ~

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異常に少ない この冬の積雪
この冬の積雪が少ないことは
各地のスキー場情報や、 ニュースで取り上げられていましたが
谷川岳周辺でも その傾向が顕著に表れていました。
谷川岳山域の雪の量をイメージする一つの方法として

山を挟む 気象庁アメダス ( 左上の〇 :湯沢、右下の〇 :みなかみ )のデータを グラフ化してみることを行います。
この冬 (12月~1月 )の積雪は

一番積もっていたときで、 50~60cmという少なさ…。
昨年の様子は

1月末で、 湯沢で約2m、みなかみで約1mです。
谷川岳天神平スキー場情報の積雪も グラフ化してみると

昨年は 3mを越え、 一昨年でも 約2mはありました ( 昨年の2ヶ所のV字窪みは、データーがないためです )。
少ない積雪で、 講習会場の田尻尾根はブッシュだらけ…
本来の積雪量があると

イメージですが
黄色い点線のような感じで 尾根が積雪で覆われている感じなのですが…。

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