先月のことですが
知り合いの那須別荘近くで トレーリング訓練をしてきました。
まずは、モチベーション訓練のおさらいから

ヘルパーへの意識を高めるように…

逃げるように離れていくヘルパーを見せたら
向きを変えて

ヘルパーが隠れるまでは見せずに
トレーリング用ハーネスに リードをセットして
この向きのまま、 サーチコマンドを出して
ヒット自らが 逃げて行ったヘルパーを追い求めるようにして、
遺留品の臭いを嗅がせ(追う人の臭い意識をつける程度で、ていねいに嗅がせる必要はありません)

あとは ヒットに委ねます。
明らかに 違う方向に 行くときは ゆるやかに 制御する程度で
可能な限り 下鼻~中間鼻で追うことをめざし (浮遊臭を探す高鼻のときは 進む速度を抑え)

歩いて行った周辺の臭いをとらせながら


この先少し行ったところで…

発~見!
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キャスティング
キャスティング(Casting )の意味を 調べると
猟犬で使われている言葉からきているようです。
Cast → 猟犬に 遺臭を求めて 散開させる こと…
散開って なに?
散開 → 散らばること、とくに 密集した隊が 戦闘のときに 間隔をとって散らばること…
なんとなく わかりますが
トレーリングのときの それは 探すべき人の臭い物品(遺臭)を嗅がせて、
犬に それを辿らせること。
もちろん、 犬が自らそれを求めて… 行動させること。
その行動を確かなものにするためのキャスティング訓練を行いました。

ヘルパーの臭いのついた遺留品をもらって

その臭いを意識(記憶)させて…

犬自らが その臭跡を見つけ出すように
円を描くように 周囲を 周り、 臭いの付着した地面付近から漂ってくる臭いを見出してもらいます。
犬が感じ取って、 追及姿勢を見せたら 後をついていくように…

ヒットの場合は、 まだ完全に委ねられない フシがあるのですが
トレーナーの方が、 Good! good などと アドバイスしてくれるので、
あ~、これでいいんだ~となります。

ヘルパー役は、 こんな柵のフチを歩いてはいませんが、
風の影響で、 臭いがフチ周辺に 溜まりやすくなっていたようです。

建物近くでも、 同じように 臭いは フチ周辺が濃くなっているようです。

このあとの写真がありませんが
ヘルパー役は、奥の袋小路に一旦入って出て左に進み、建物に沿ってさらに先の一角に潜んでいました。
ヒットは、袋小路に入って出て、ヘルパーの歩ん跡を だいたい辿ってくれました。
もちろん、 それが正しいかどうかは トレーナーさんが教えてくれたのですが…。
その先では、 誘惑臭などもあって 一時 不明瞭になり、 軽いストレスを示しましたが
トレーナーさんのフォーローもあって、 発見!
トレーナーさんのフォローがないところでの訓練に、 ビデオ撮影が欠かせないことも教えてもらいました。
犬の反応、 ハンドラーの動きなど、 あとで 振り返り、おおいに役立てることを!
このキャスティングを繰り返し、 犬が 遺臭 を追うことが確実になれば
犬に対する 信頼を 育めます。
そうなるべく… これからも 続け ま~す。
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もう1ヶ月以上経ってしまいましたが、昨年の第一回セミナーに続いての2回目の様子を 少々…。
最近の訓練といえば ほとんどトレーリング捜索を行っていますが
まだまだ、半信半疑の未熟ハンドラーにとって、 セミナーは ためになること満載です。
モチベーション
良いスタートを切れないと、良いトレーリングはできないという基本のキの強化。

その気にさせる誘いをしてヘルパー役が 自身の遺留品を投げ捨てて去っていくところを犬に見せますが
ヒットの場合は、 雰囲気だけで やる気! 満々で、 興奮しやすいので
煽らないようにしてもらいました。

去って行く先を見せずに 後ろ向きにして
後ろ向きのまま トレーリング用のリードを装着し、 捜索コマンドを出し
犬が自ら ヘルパーを求めて行くようにします。
その過程で

遺留品の臭いを意識させ

どこだ~

勢い、意欲はすごいんですが…
こんなときは、走らないで 意欲を削がない程度に リードで制御するよう…
あとで教わりました。

ヘルパー近くになると、 エアセンティング犬であったヒットは
どうしても高鼻を使って 臭跡よりも 浮遊臭を感じ取ってしまいます。
捜索~発見という現場では問題ないのですが、 トレーリング訓練のときは
高鼻を使っているとき、わざとリードで抑えて、 鼻が下がったときに動かすように… と。

臭跡と浮遊臭の中を…
このすぐ先にヘルパーが隠れていました。

ヒット、 満足!
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