21日~22日は、雪崩講習会のためにヒットを連れて
谷川岳に行ってきました。
早いもので、 ヒットも 2012年から もう6回目です。

初日は 南岸低気圧が東に去って 一時的とはいえ 冬型が強まったばかり。

朝から 大雪!
例年、初日は 天神平から 田尻尾根上まで上がっての講習ですが
大雪で ロープウェイも運休。
それで

土合周辺で 行うことにしました。
ヒットは、 午後のデモまで お休みです。

今回は、 テレビ局の取材陣も同行
大雪で大変そう!

とにかく、 よく降りました。

講習の中の 積雪断面観察に向けて 掘り出します。
掘るという動作も、 雪崩埋没者救出時には重要なスキルとなるので、
効率よく掘るための シャベリング技術を 身に着けてもらいます。

2m近く掘って、 積雪内の様子を調べ、観察。
このあとは
雪崩トランシーバー(旧ビーコンと呼ばれるもの)の扱いと捜索の基本を 実施。

TVカメラを気にせずに!
場所を変えて

コンパニオン・レスキューの デモも行いました。
このあと
ヒットの 出番です!
訪問してくれた方
★こちらを クリック! お願いします




新雪が30cm近く積もりましたが、 レスキュー訓練を行うエリアでの 雪質から 雪崩の危険はありません。

離れたエリアに 仮想雪崩現場(区域)が設定されて
3つのグループが、それぞれの区域で 複数埋没者捜索の訓練を行いました。

移動しながら 速やかに捜索することが 求められ…
かなり ハード。
3エリアの捜索 実践を無事終えて

記念撮影


終了、 戻ります。

たいした登りではないのですが…
最後の登りは… けっこう疲れます!


ロープウェイで下山

新雪が まぶしい
昨日の大雪で、 大型バスを通せるほどの除雪が間に合わず
マイクロバスと

荷物専用のトラックで移動しました。

落石防止柵が 新雪で 美しいオブジェに変身!

無事 駐車場に戻って
帰路につきました。

山梨県は雪景色
富士山は、最初笠雲がかかっていましたが、 途中から雲がなくなり 顔を見せてくれるようになりました。
国際標準雪崩レスキュー 研修 END
訪問してくれた方
★こちらを クリック! お願いします



初日、7日は移動性Hに覆われ、 いい天気。
しかし、これも下り坂の始まり。

2日目は、 南岸低気圧により、 午後から雪模様。
雪が降ってくる前に

トランシーバーによる 複数埋没者(3~4人)を 探し出すための

訓練! 繰り返します。
捜索訓練とは別に
埋没者の掘り出しを、 いかに 効率的に、 早くに行うかを

基本から学び直します。

シャベルの形状、 大きさ、 取っ手など
実際に使った時に、 その違いは大きく影響してきます。

そして 掘り出は、 身体全体を使って


ざっくりと、 しっかりと!
埋没者の一部が出てきたら

ニ人三脚で、 効率よく、 雪を取り除いていきますが

両脇から、 その雪を掻き出すための 通路をつくりだすこと

合理的、かつ 能率的に! ムダを省き!
「なるほど!」 の作業ですが、 いざというときに こういう動作が当たり前にできるようにするためには、
繰り返しの訓練が 不可欠です。
夜は

雪崩エアバックの デモ


高圧ガスによる従来のタイプ(右)と、 電動式の新しいタイプ(左)
バックカントリーをする スキーヤーや ボーダーの安全装備に向いていますが…
それなりの 負担が必要になります。
訪問してくれた方
★こちらを クリック! お願いします


国際標準化された雪崩レスキューの基本は
遭難者をいかに早く見つけ、掘り出し、救出するかを
理論と合理性から導き出された手法といえます。

今までビーコンと呼ばれていた、救助電波発信&受信機は、 (雪崩)トランシーバーと呼ぶようになりました。
また、捜索の確実性、 とくに複数埋没の捜索の速やかな捜索に結びつけるために
3本アンテナ装着機種使用を 前提になります。

マニュエル氏は 電子工学の専門家で
発信電波の特性などについて とても詳しく、 複数埋没者から発信される電波が どのように受信されてくるかなど
多岐に渡って 紹介、説明してくれました。



通訳の藤村氏は、 カナダで 雪崩レスキューの実践を行っている方で
非常に多くのレスキュー経験と マニュエル理論を織り交ぜて、精力的に解説してくれました。
理論等の机上講習を終えて
野外にて

トランシーバー 捜索の基本の デモから
埋没者からの電波をとらえたら、 可能限り早く 近づいて 「10m」表示が出たら ゆっくりていねいに

3m表示から トランシーバー を 膝の高さまで落として、 さらにていねいに。
3本アンテナの場合は、 示された方角に 導かれていきます。

最少表示の示された 位置に ポイントするものを置き
プロービングを始めます。
雪斜面に対して 90度の角度の スパイラル・プロービングです。

挿した穴を見失わないように、 順次プロービングしていきます。
一刻を争う 早期発見ですが、
混乱、 焦りなどのないように、 丁寧かつ速やかな対応が欠かせません。
訪問してくれた方
★こちらを クリック! お願いします


ここ数日、列島は寒波に覆われ 日本海側で大雪が続いています。

長く続く西高東低の冬型気圧配置( 2017年1月15日12時)と 風の流れるイメージ
そのイメージをわかりやすくしめしてくれているのが

earth.nullschool.netというサイトにある地上付近の風の動き(1月15日12時)

この流れにのって、 日本海で発生した筋状雲が押し寄せて日本海側で多量の雪を降らし続けています。15日12時 (赤い矢印はカルマン渦)

12時の高解像度ナウキャスト(降水強度)
約5,500m上空の気圧配置と気温の状態は

超一級の寒気! (1月15日09時)
この様子が

風の流れと気温(色)で表わされたものも earth.nullschool.net にあります。
気象可視画像の→に示した カルマン渦を拡大したものが

済州島を川の小岩のようにして 生まれている渦と雲の様子(11時、12時、13時)。
多雪地帯の山岳部では、 この数日に多くの新しい雪が積もっています。
これからしばらく、 危険な面発生表層雪崩が起きやすくなるので
雪崩れ斜面に入らないこと、 積雪不安定度を見極めて 行動することが 求められます。
訪問してくれた方
★こちらを クリック! お願いします


あ~ もう 6歳!
はやいな~
2011年1月の末に初めて会いに行ったときのが このブログに ありますが…
あの子犬がね~

で、 あらためて 誕生日の記念に…

正装(?) して…


ヒットらしく…
これからも よろしく!
訪問してくれた方
★こちらを クリック! お願いします

