普段、捜索訓練に使用している施設の場合、ヘルパーの隠れ場所そのものはたくさんあっても、
「探しにくい場所」というのは、「犬にとっては」問題なくなってしまう場合が多くあります。
それ以上に問題なのは、ハンドラーの先入観やイメージで、「この辺り」とか「あの辺」とかと思い込んで
犬を「その辺り」に行かせて探させようとする場合です。
犬が「感じないよ」と言っている場合もです!
広い場所では、適度なエリアを設定しながらチェックさせていくのが一般的ですが、風の流れで
犬が「おやっ」っと感じるような浮遊臭いが飛んできて、それに反応することがあります。
現実的対応をとらせるか、たとえ感じても試験的な制限を意識した訓練としてコントロールを養うか…
そこは何を目的とした訓練かで判断するしかありません。
それはさておき…

ヘルパーのいないエリアを探しますが、ときどき弱い風に乗ってヘルパーの僅かな(怪しげな?)臭いが飛んでくる場合もあります。
もし、何かを感じているようならば…
臭いが流れてくる方向を考えて、犬をその方向に行かせてやります。

え? その辺りで、感じるの?
人は、「居そうだと思う場所」と「「居るわけないと思ってしまう場所」を無意識に区別してしまいますが、
犬は視覚で「居そうだ」「居そうじゃない」という判断はしません。
あくまでも、鼻を使って素直に「感じる」「感じない」で探しています。
だから…

そんなところで?
そうだよ! ここだよ!

ほら、ここだよ! 本当?
犬は勘違いすることはあっても、ウソはつきません。

あらま~ こんなところに!
いや~
ヘルパーさん、 お疲れ様でした。

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